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第３９１回
続くような話じゃないけれど続く、許せ。とにかくスキを見せると餌食になってしまう。こんなこともある、手洗いとかで、手に石鹸が泡立っているとき、つまり蚊を発見したときに「パチン」とできない状況、だってほら、泡が飛び散るじゃないですか、そんな時に限って目の前に現れ、しかも大胆にも顔のどこかを刺す。また、別の時はイヤホンで音楽を聴いている、その耳たぶをガッツリやられたこともある。カレーの皿のふちに降り立った...
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第３９２回
散歩の途中のからあげ。桜ヶ丘4丁目の北側は国道に挟まれた田んぼ沿いに、約4kmにわたり遊歩道が整備されている。少し薄暗くなるほどの樹木に覆われている土の道で、ちょっとした森っぽい雰囲気が犬たちの散歩にはもってこいだ。しかも丘と名の付く場所だから、木々を縫って田んぼを見下ろす高さにあるからどことなく爽快だ。遊歩道に面している家々のほとんど全部が、遊歩道側の間取りにキッチンを設けているのは、おそらく同じ...
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第３９３回
山が来た。子どものころ我が家には、たぶん他にはないしきたりがあった。父の言いつけである。たとえばお茶漬け、お茶碗にご飯をよそい、その上からお茶をかけるのが一般的だと思うが、それが禁止されていた。お茶漬けが禁止されていたわけではない。じゃあどうするか。逆である、お茶を注いだ茶碗の中にご飯を入れる。お茶漬けの素、なるものは最後に振りかけることになる。「まずそう、情緒ない」確かに。一般的な方法でしようとす...
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第３９４回
考えるとできないこと新聞で面白い健康雑誌の広告の一文を見つけた。こうだ、「大反響、貧乏ゆすりで股関節症が改善」ときた。ほうほう、大反響になっているぐらいだから確かだろう、大反響になっている割には初めて聞くことだが、そうだな、東京とかではきっと、電車の中やそこらのカフェでも、この話題で持ちきりなんだろう。コーヒー飲みながらみんなが貧乏ゆすりを競ってて、「なかなかみごとなゆすりですな」とか言ってたりして...
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第３９５回
芋ぜんざい。ダイニングテーブルの上に何気に置かれた雑誌の表紙に目が移った。料理雑誌だ。「芋ぜんざい」ほう、芋ぜんざいのレシピが今回のメインのようである。芋ぜんざい、好きだな、好きか嫌いかと聞かれたときの好きではなく、もっとストレートに好きだ。あれ、こういう言い方をすると少し照れる、そういえば長らく誰かに対して「好きだ」と言っていない。30年、そんなことないか、いや、そんなことあるかも。ともかく、芋ぜ...
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第３９６回
サドル。たまにしか自転車に乗らないが、自転車に乗ることは嫌いではない。家の周りはけっこう坂があるけれど、それも平気だ。子どものころは坂が苦手だった。友達と一緒の時は「根性なし」と言われるのが嫌なので必死こいたが、（自転車をこぐ、とかけている）一人の時は少しも挑戦せずに（ふつうはもうダメ限界点まではこぐらしい）、坂の手前でさっさと降りて押していた。そんなこんなんでも自転車を嫌うことはなかったな。今はな...
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第３９７回
名古屋行、途中の「つ」。ちょいとばかし所用で名古屋に、手段は電車。ウチからだと近鉄特急が便利だ。（正式には近畿日本鉄道と言う）京都だから新幹線と言う手もあるが、さすがに多少お高い設定になる。所要時間が変わらないなら安いほうの選択は当たり前だが、電車での移動は全く旅行気分じゃなくても、ルートや車両に影響されてしまう。名古屋行特急、今はどんなかな、とか、三重の山中走るからな、と田舎景色の車窓に期待したり...
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第３９８回
ジプトーン最近、歯医者によく行くようになった。以前は3年に1回ほどだったんだが、今年はすでに3回目だ。12月なのでもう行くことは無いと思うが、ひょっとしてもあるし油断はできない。今回は軽症だ、治療後の「銀のかぶせ」が取れただけ。ちなみにそれはなんと言うのだろうか、その「銀のかぶせ」のことだけど、どう考えても「銀のかぶせ」とは言わないように思う。名前を呼ばれて診察室へ、「一番奥にどうぞ」と案内された。...
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第３９９回
師匠の教え師匠にお土産をいただきました、インスタントラーメンセットです。お土産にインスタントラーメン？安っう、などと馬鹿にしてはいけません。これはそんじょそこらのインスタントラーメンとは値打ちが違います、九州以外では。そして師匠のお土産、と言うところにさらなる値打ちが追加されるのです。師匠とは「麺食い道」の師匠です。師匠はあらゆる麺料理に精通し、敬意をもって食し、全身全霊でもって麺愛を貫いておられる...
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第４００回
ホームセンターの駐車場にて「おっちゃん」と「おじさん」は同じ年ぐらい、「おじいさん」はもちろんもっと上で、「おっちゃん、おじさん」と「おじいちゃん」の間に「おやじさん」がいる感じか。男は55歳ぐらいから一気に老けだしていくけれど、その先は意外と長い。と言うか幅が広い。ちょっと老けぎみの人は55歳でも65歳に見えるし、若々しい65歳は55歳に見える。そんな感じで75歳ぐらいまでいくのかな、想像の範囲を...
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最終回
ディスクドッグ的な犬賢楽学ディスクドッグ講座の最終回です。長きにわたり読んでいただいて本当にありがとうございました。第1回目をいつ書いたのか定かではありませんが、ほぼ週1回で400回ですから、7年半ぐらいになりますか。長く続けられました、いや、違う。長くかかりすぎですね、これはダメでしょう、やはり。だって、子犬が7歳になりますよ。ぜんぜん犬たちの成長についていけてません。これではディスクドッグに育て...
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2018迎春
終着駅か、それとも途中下車なのか、あけましておめでとうございます。とりあえず年始の挨拶だけはしておきましょう。年末に最終回でその後少し休もうかと思ったんですが、なんか、このまま休んでしまうと、ずっと休みそうな感じがしたんで、通常配信することにしました。時代はもうブログじゃないですね、痛感します、実際に閲覧数は60度ぐらいの急こう配を下っているし、そもそも長ったらしい文書はその画面を見ただけで目を背け...
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第１回
年の瀬あれこれ2017恒例の除夜の鐘つきに出かけた。奈良の東大寺だ。そうだ、ちょっとばかし早めに行って「おかる」でお好み焼きを食べよう、と言うことになった。年越しお好み焼き、語呂は悪いがいいと思う。久々だ「おかる」。奈良公園近くの商店街にある有名な店。豚玉と焼きそばは外せないし、かといってモダン焼きも捨てがたい、正月なんで（まだだけど）贅沢して広島焼にするか、しかも牡蠣入りで。広島焼と言うと広島の人...
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第2回「犬は飼うもの」その2
大阪市営地下鉄先日、野暮用で地下鉄に乗った。大阪市営地下鉄だ。よくよく考えると、そう言えば1か月に1回ぐらいは大阪で地下鉄に乗っていると思う。以前は車で出かけることが多かったが、最近は妙にそれがおっくうになってきたと実感する。特に大阪市内方面は恐怖の阪神高速と人格変貌渋滞があるから、まったく車で行く気がしない。それに電車の中ですることがなかったのが嫌だったけれど、最近はスマホのおかげで退屈することは...
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第3回「犬は飼うもの」その3
湯を飲む先日、いやもっと前か、ん～～記憶が曖昧。この時点ですでに記憶障害っぽいんだけれど、NHKで興味深い番組をやってた。あー、たしか正月？違うか。タモリさんと中山教授が出演していた「人体の…」なんだっけ？ちょっと調べよ。ハイハイ、「人体・神秘の巨大ネットワーク」だった。それと中山じゃなくて山中教授（しかしこれはよくあるパターン）シリーズになっていたんだが、特に腸内細菌の話に興味をそそられた。腸内細...
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第４回「犬は飼うもの」その4
誰も来ん。連日、寒波寒波とどこの天気予報も大騒ぎしている。確かに例年よりも寒い日が続いている気がする。「気がする」ってのが少しいい加減なんだけど、このあたりでは何か決定的なことがないと、なかなか大騒ぎにはならないようだ（他人事みたいに）。たとえば先日の東京のように大雪、とか、ナイアガラじゃないけど川が凍る、とか。あー、言っときますが、別に非常事態を心待ちにしているわけじゃありませんよ。ただ、騒ぐほど...
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第４回「犬は飼うもの」その5
平昌オリンピック。平昌オリンピックが始まる。けど、ぜんぜんワクワクしない、なんで？はっきり言ってオリンピックは好きだ、夏も冬も。夏のオリンピックと冬のオリンピック合わせて2年おきの開催はとてもうれしい。そのオリンピックと開催がダブらないように、他のスポーツはワールドカップなどのビッグゲームを調整してくれるので、ほぼ毎年、オリンピックを見ているようなもんだ。これは観覧型スポーツファンにはたまらない。実...
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第６回「犬は飼うもの」その6
なんでこの時間なん？さぁ、いよいよ始まったぞ平昌オリンピック、ってもうすでに半分近く終わったか。それにしても開会式はよかったと思う。うまいなぁって言うか、決してハイテクじゃなくて、アナログって言うか、人の手で、って言う感じが好感度高いな。正直、東京が心配になる。チャラいことしそうな気がして。そう言えば今更なんだけど、エンブレムもいいよな、シンプルで意味ありげなところがいい。複雑だとどんな意味があるの...
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第７回「犬は飼うもの」その7
チーム関西カーリングの選手がみんなピンマイクつけてて、しゃべっている内容が丸聞こえなんだけど、あれってどうなん。そう言うスポーツって他に無いような気もするが。なんか深い意味があるんだろうな、と想像する。女子チームの北海道弁の「そだねー」が可愛らしいと評判で、男子チームもそれなりに聞き苦しくないように配慮しているようだけど、たとえばちょっと年齢が上の関西チームだったらどうなんだろうか、なんてことを想像...
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第８回「犬は飼うもの」その8
たまらん感動終わってしまった平昌オリンピック。この時が来るのはわかっていたから、しっかり心の準備をしていたが、最後の最後に強烈なパンチをくらわされたので、心の準備はどこへやら、すっかりいつにもましてオリンピックロスに陥ってしまった。なんだこのロス感は？祭りの後の空虚感、学校の卒業式が終わった日の夜、結婚披露宴の最後の挨拶の後、ちがうちがうどれとも違う、どれにも当てはまらない。祭りの後、と言っても立ち...
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