第10回「犬は飼うもの」その10
君、死に給うことなかれ。夜に爪を切ることが多い。理由は風呂上がりの爪が水分を含んで切りやすいから。いつからこうしているのかと言うと、たぶん加齢が原因だと思うが、妙に爪が弱々しくなってきたから。シャンとしてない爪は切りにくいのである。だから以前からではなく、最近のこと。夜に爪を切っていて思い出すことがある。それは「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」と言う言い伝え。時々ハッとする。でも、関係ない、両親...
View Article第11回「犬は飼うもの」その11
漢字が書けないこの写真はとある大阪の市道沿いにある廃品回収業店、今風に言えばリサイクルショップ。この何とも言えぬゴミゴミ感が老舗っぽく、営業しているかどうかも定かでないところが文化っぽい。それにカンカンを装備しているから、そこそこの規模の会社だと思う。カンカンって言うのはトラックごと載せられるハカリのこと、荷物を載せた状態と下した時を計測して荷物の重量を計るシステム。そう言えばカンカンってどんな漢字...
View Article第12回「犬は飼うもの」その12
物申す。牛乳が嫌いだ。小学生の時に脱脂粉乳なるものを飲まされた世代だから、牛乳が嫌いになったわけではない。もちろんその脱脂粉乳もクソまずかったが、普通はそこに本物の牛乳の登場だから、「これが本当の牛乳の味か」などと言って、「うまい、うまい」とありがたがるものだが、その時ですら「こっちもマズっ」と思ったほどだ。飲めないわけではない、ただ嫌いなのだ。別に牛乳アレルギーがあるわけでもない、嫌いなのだ。そも...
View Article第13回「犬は飼うもの」その13
あおり運転の恐怖ほんと、車のトラブルが後を絶たない世の中、せっかく便利なもんなんだがなぁ、だって雨の日も濡れないで移動できるし、みんな当たり前みたいに思っているけど、すごいことなんだし。しかも持てないほどの荷物も運べて、あ~ありがたやありがたや。そんな車も乗るのが嫌になるような出来事に遭遇してしまう。防護策としてはとりあえず高級車には乗らない(買えないけど)。それと個性的な車にも乗らない、目立つやつ...
View Article第14回「犬はどう飼われたいか」その1
おかきの海苔巻き「バラエティー詰め合わせ」、いい響きだなぁ、「バラエティーセット」夢があるな~、どんなんだろう、「ランチバイキング・バラエティーコース、1980円」、全種類食えるかなぁ~、いや絶対食ってやる。バラエティーと言う言葉に弱い自分がいる。それに何かにつけてバラエティーを擁護することもある。だからどっちかを選ぶとしたら必ずバラエティーのほうにする。多くの場合、外さない、バラエティーには人を納...
View Article第14回「犬はどう飼われたいか」その2
電車で寝る人先日、桜の花真っ盛りのころ電車に乗った、ほぼ終電だ。本当の終電は普通電車で、これはその3本前の急行電車だ。急行の最後、つまり急行の終電である。京都は京阪電車三条駅から23時45分発だった。これが結構混んでいて、季節がら夜桜の花見の帰り?、みたいな風貌の人が多い。この辺りは桜の名所が多いからな、それに祇園がすぐそこだし、などと思い、四条から乗り込んできた人たちを眺めていたら、ひときわ泥酔状...
View Article第14回「犬はどう飼われたいか」その3
花五月病「はなごがつびょう」と読む、ウソである、そんな名前の病気はない、今作った。だけど症状はある、この名前しか考えられない症状だ。杉花粉の影響で体調を崩し、あの、いわゆる五月病に似た精神状態に陥るのだ。いや~、これってあると思いません?もっとも花粉症を患ってないとダメですけどね、五月病はまぁそれぞれ程度の差はあれど、多くの人に発症例が見られると思いますが、こっちは単純に鼻水、鼻づまり、くしゃみで気...
View Article第17回「犬はどう飼われたいか」その4
GBW(Golden・Blues・Week)このゴールデンウィークはしっかりとブルースしてきた。「してきた」って、なんともおかしな表現だけど、やっぱし、どう考えても「してきた」がぴったりする。ブルースとは音楽ジャンルのあのブルースのこと、それってどんなの?と聞かれても、音楽だからなんとなくブルース、でいいかと思う。元は黒人霊歌や労働歌だったこともあり、どこか哀愁をおびた物哀しい歌のようなイメージだけ...
View Article第18回「犬はどう飼われたいか」その5
月と金星と何か4月18日、ちょっと前じゃないけれど、夕刻、仕事帰りの車のラジオから興味深い情報が流れてきた。「今日の夜は、北西の空に針のような月と金星が横ならびで見れますよ」、と言うもの。「それがどうした、だからなんなんだ」、なんてことは思わない。「ほー、どんなん、それって」っと、いとも簡単にその情報に飛びついてしまう自分。正直、無茶苦茶興味があるわけではない、人並というか、人並の基準がわからないけ...
View Article第19回「犬はどう飼われたいか」その6
虫おたくの世界感春から初夏へと加速すると一気に虫たちが姿を現す。そして生命のやり取りを見せつけてくる。朝、シロヒトリと言う蛾が外履きのクロックスにくっついていた。足とお腹の赤のストライプが美しい蛾だ。羽化したてのようである、おそらく、縁側の床の下、冬の落ち葉の中で越冬したに違いない。そこで羽化して、壁を這い上がってきて、クロックスにくっついたのだろう。羽がしっかりと開いていないから、まだ飛び立つこと...
View Article第20回「犬はどう飼われたいか」その7
宝石探しな~んか景気悪いなぁ、ウチだけかもしれないけど、それにそろそろ老後の心配もあるし、これはウチだけじゃないな。宝くじで一攫千金を狙うも、よくよく考えたら今更ながら効率悪すぎるんで、じゃあなにかいい方法はないかと思い、宝石探しをすることにした。ここは大和川の河川敷、大和川とは奈良県と大阪府を通って大阪湾に流れ込む川、人の姿が遠くに見えるが、何をしているかと言うと石を拾っている。河原で石を拾う、何...
View Article第21回「犬が命を落とす時」・事故その1
魔の交差点出るらしい、やはり女性のようだ。そうと相場は決まっている深夜帯だ。間違いなく青信号で交差点に進入すると、横断歩道を渡る、これまた定番の白装束の髪の長い女の人が現れる。急ブレーキを踏むが当然間に合わない。しかしぶつかった雰囲気はない。このシチュエーションでは後続車や対向車はいないので、その場で車を止めて降りて、横断歩道を確認するが何もない。ただ、判で押したようにそこだけしっぽりと濡れている、...
View Article第22回「犬が命を落とす時」・事故その2
最強の6月3-4-2-1…え~っと、マ、マイナス4?ちが~う、これはサッカーのフォーメーションこと、3-6-1システムとか4-3-2-1システムとかいう選手の配置状態のこと。そう、ついにサッカーワールドカップが始まる、2018FIFAワールドカップロシア大会だ。出場おめでとう日本チーム、前回ブラジル大会の雪辱を晴らそう、サムライ魂、存分にひけらかそうぞ。ぶっちゃけ、日本が出られなかったらたいして関心...
View Article第23回「犬が命を落とす時」・事故その3
魔の交差点2雨の日曜の深夜、その交差点を通過しているときに、助手席の陽子が突然ぼそっと言った。「もう、危ない、交差点の真ん中で、やめてよ、また轢かれることはないけどさ」「また、見えたのか」と僕が聞いた。「あ、ごめんごめん、つい口から出ちゃった」陽子はあっちの人が見えるらしい、今までに幾度となくあった場面だが、僕には全く見えない。「で、まさかだよね」と、僕は念を押した。「ゴメン、うっかりまた誘っちゃっ...
View Article第24回「犬が命を落とす時」・事故その4
大阪で地震被災された方、心よりお見舞い申し上げます。地震が来た。6月18日午前7時58分、震源は大阪府高槻市、震度6弱。そこから直線で20kmほどの我が家では震度5弱。木造家屋の2階にいたが、家がつぶれるのではと思うほどだった。外に出たほうが安全だと判断したが、身動きできなかった。揺れで、と言うことではなく、足がすくんでいた。足がすくむほどの緊張だったが、頭は妙にさえていて冷静だったから不思議だ。家...
View Article第25回「犬が命を落とす時」・事故その5
SAS祝40周年ワールドカップ日本対セネガルをしっかりと見たので見事に寝不足、3時間ぐらいしか寝ていないが、まぁいいや、ちゃんと指定席を取ってあるから新幹線で寝よう。それにしてもJRの予約システム、スマートEXは便利だ、移動中にスマホで予約できるからな。16号車を選んだ。理由は先日あった新幹線内での殺傷事件、犠牲になられた方、気の毒すぎます、ご冥福をお祈りします。最後尾を選んだつもりが、先頭だった、...
View Article第26回「犬が命を落とす時」・事故その6
SAS祝40周年の続き開演1時間30分前にNHKホールに着いた。思っていたよりも小さい、ここは年末恒例の紅白歌合戦をやっているところだが、テレビで見る限りもっと広大なホールのイメージだが、「ホンマにここで紅白やってるん」という感じ。グッズの販売はホールの中にはなく(混雑が目に見えているので)、ホールの横にある特別ブースだが、すでに長蛇の列で微動だにしていない。何やら昼ぐらいから開いているそうな、みん...
View Article第27回「犬が命を落とす時」・事故その7
防災意識西日本の各地を襲った今回の豪雨災害、甚大な被害は想像をはるかに超えた。被災された方にお見舞いと、亡くなられた方に心よりお悔やみ申し上げます。同じ西日本に住んでいながら、いや、この日本に住んでいながら、天候の気まぐれで難を逃れたことは、幸運としか言いようがないことをあらためて感じる。被災地が特別な災害を起こしやすい場所ではなかったことに心を痛める。日本全国、どこにでもある住宅地だ。川があって田...
View Article第28回「犬が命を落とす時」・事故その8
防災意識その2先日、地域の防災組合で宮城県の女川町(おながわ)に行ってきた。もうあれから7年もたってしまったけれど、念願だった東日本大震災の復興応援訪問だ。バスで女川町内を巡り、語り部さんに震災時の被害状況から、現在の復興状況までを説明していただく。奇しくも西日本豪雨災害の後で、しかも京都出身と言うことだったので、まずはお見舞いの言葉をいただいたのだが、これがバスの運転手さん、ガイドさん、語り部さん...
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